総合スポーツクラブというバルサの側面

 FCバルセロナが総合スポーツクラブと呼ばれるのには確かな訳がある。1899年にわずか12人で始まった

FCバルセロナ。一般にFCバルセロナ、と言うとカンプノウスタジアムを本拠としたサッカーチームの事を思い

出す。しかし、カンプノウに隣接するアイスアリーナでスケートをする少女もFCバルセロナ所属。野球の選手も

FCバルセロナの選手なのである。

 FCバルセロナのプロセクションは4つ(サッカー、バスケ、ハンドボール、ローラーホッケー)。アマチュアは

8つ(ラグビー、バレー、野球、フィギュアスケート、アイスホッケー、フィールドホッケー、陸上、フットサル

)。カンプノウ周辺はFCバルセロナの充実したスポーツ施設が集中している。体育館はバスケ、フットサル、ハ

ンドボール、バレーの各セクションが時間差で練習や試合を行う。アイスアリーナもフィギュアとホッケーの共有

でチームが使用しない時は一般市民にも開放されている。

 『日常生活において切り離せないスポーツに一般市民がそれぞれの志向に合わせてかかわれるよう、社会的背景

を考えながらサッカー以外の部門も増やしてきた。』と言うように、カンプノウに行けば一日中スポーツを見、ま

た実際に楽しむことが可能である。Jが目指すスポーツクラブの理想形がここにはある。

 現在のソシオ(会員)の数は10万5000人、まさに圧倒的。バルサのソシオはサッカーの1部チームのみを応

援しているわけではない。彼らは2部のチームも愛しているし、バスケの試合もスタンドは埋まる。カンプノウを

訪れて思うことは市民レベルにも浸透しているスポーツへの意識、スポーツは市民のためにあるという思想。10

0年かかっても手に入れるべきものがここにはある。

                                 (FCバルセロナ関連書籍より抜粋)